『スマートヘルプマーク』と『サポーターマーク』について


スマートヘルプマークとは

『スマートヘルプマーク』とは、特許申請中の技術を用いた無線通信の機能を、従来のヘルプマークに追加したものです。義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを視覚的に知らせるだけでなく、配慮して欲しい具体的な内容を無線通信で知らせることで、援助がより一層得やすくなります。

スマートヘルプマークが解決する課題

従来のヘルプマークには、以下のような課題がありました。スマートヘルプマークは、これらの課題を解決するためにデザインされました。(出典:障がい者総合研究所「ヘルプマークの認知度・利用状況に関する調査(第二回)」)

50代/男性/双極性障害

マークだけでは何に困っていて、何に配慮が必要なのかがわかりづらい。

50代/女性/聴覚障害

「聞くこと」を助けてほしいので、仮にヘルプマークをつけても相手に「聞こえにくい人であり、読唇や筆談や手話が必要か」とは思っていただけない。

50代/男性/上下肢障害

マークだけでは何に困っていて、何に配慮が必要なのかがわかりづらい。どんな援助が必要なのかがわからない方がいる。なぜヘルプマークを付けていて、どんなヘルプが必要なのかがわかると良いと思う。

40代/男性/視覚障害

「ヘルプ」の方法・種類が多岐にわたっているので、どう「ヘルプするのか」を当事者から発信できることも大切。

普及に向けた取りくみ

共生デザイン研究所では、サポーターマークの普及のため、地方公共団体や民間事業者との実証実験を進めています。実証実験にご興味のある団体様はこちらからお問い合わせください。

サポーターマークとは

『サポーターマーク』とは、援助や配慮を必要としている方々に対して、合理的な配慮を提供する用意があることを知らせる図案です。ヘルパーマークによって、援助や配慮を必要としている方々の側からも声をかけやすくなるだけでなく、サポーターの存在を可視化することで援助や配慮を必要としている方々にとっての心理的安全性を高める効果があります。このサポーターマークに、特許申請中の技術を用いた無線通信の機能を追加したものが『スマートサポーターマーク』です。

普及に向けた取りくみ

共生デザイン研究所では、スマートヘルプマークの普及のため、地方公共団体や民間事業者との実証実験を進めています。実証実験にご興味のある団体様はこちらからお問い合わせください。

特許情報

発明の名称要支援者にとって必要な支援情報を選択的に提供する支援情報管理サーバ、通信端末、管理方法 及びプログラム
発明者吉田 真太
出願番号特願2023-187972
提出日2023年11月1日
国際特許分類G06Q 10/06、G06Q 50/16

共生デザイン研究所について

共生デザイン研究所は、障害や発達の特性などの有無に関わらず、誰もが互いを尊重しあって共に生きていける社会を実現するためのデザインを研究・開発しています。

名称共生デザイン研究所
所在地〒331-0823 埼玉県さいたま市北区日進町一丁目564番1 伊藤ビル1階
スキャットキッズ株式会社 内
電話048-871-5825
FAX048-871-5839
代表者吉田 真太
設立2024年2月

代表者略歴

伊藤忠商事株式会社、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社を経て、エイベックス株式会社コーポレート執行役員、同社アジア法人代表取締役社長、同社米国法人シニア・バイス・プレジデント等を経て、共生デザイン研究所を開設。

他の現任役職はスキャットキッズ株式会社 代表取締役、一般社団法人日本マインドフルネス普及機構 事務局長、ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメント株式会社 共同創業者兼取締役。

マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修了、京都芸術大学大学院学際デザイン領域修了、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所修了、京都芸術大学芸術教養学科卒業、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。アルファ医療福祉専門学校精神保健福祉士通信科在学中。

共著「Perspectives on the Japanese Media and Content Policies」(2021, Springer Nature)